FF4小話

2019年02月03日

名前がナイショの男たち


何処の誰だか知らないけれど、
青き星のピンチに現れた謎の男と黒衣の男。
そして彼らと同行する者の話であーる。

「謎の男が仲間になった!」チャチャラーン。

僕の名前は、セオドア・ファレル=ハーヴィー・バロン。訳あって故郷バロンに向かっている。
フレイムドックに襲われて絶体絶命の所、風のように現れ助けてくれた人。

『ありがとうございます、おじさん』僕は推定年齢・父ぐらいの人に話かけ、お礼を言う。
『おい、誰がおじさんだ?』おじさんは鋭い声で、僕を睨んで言った。
この人、おじさんだけじゃ不満なのかな?こう呼んでみよう。
『じゃあ無職のおじさん』職業は何かな?商人でも踊り子でもなさそうだし、わからないな~
『誰が無職のおじさんだ…?』おじさんは更に睨む。僕は彼に『あなたです』と教えた、すると…

『私はまだ、そう呼ばれる齢では無い!この先おじさんと呼ぶな、わかったか!』と怒られた。
名は捨てたと言うし、名前を教えてくれないし、僕は何て呼べばいいの!?(プンスコ)
この人、自分が「おじさん」と認めたくないんだ。大人なら潔く認めましょうよ!(プンプン)

(ブツブツ…認めたくないものだ。己がおじさんだと?いきなりそう言うとは失礼な、いったい
どこの子供だ!親の顔が見て見たい。会ったら引っ叩いてやる!ブツブツ…ブツブツ…)

何か一人言を言っている「おじさん」と呼んだ人、この人もバロンに行くという。
僕はここまでの経緯を話し、一緒にバロンに向かう事となった。
『先を急ぐのだろ?ミシディアの町に行くぞ』そう言い早足で進む謎の人。
謎さんを「おじさん」以外の違う名前で呼ぼう、それなら怒らないよね。そうしょう。

ミシディアの町で―
腹ごしらえに町の定食屋に寄る、僕と謎の人。
『あの、チーズさんは納豆に入れるのはネギ派?それとも刻み海苔派ですか』
『私は辛子派だ、って今度はそう呼ぶのか…?おかしな名で呼ぶな!』
おじさん呼びは禁止されたけど、ずっと名無しなのは不便だよ。
名無しさんよりチーズさん呼びのほうがいいのになー。何故なら…
店であの人が食べてるのは、チーズインハンバーグ・大盛サラダセットだから。

祈りの館で―
ポロムさんにあの人誰?と、チーズさん(仮)の事を聞かれた僕は、
『はい。キラキラさんと一緒です』こう答える。ポロムさんは笑わない様に、グッとこらえていた。
チーズさん(仮)金髪だし、今度はキラキラさんと呼ぶなら怒らないよね。
『私がキラキラさんだと?何なんだブツブツ...行くぞ!』キラキラさんは足早に進む。
ポロムさんが付けてくれた、僕らとバロン城まで同行する黒魔さんと白魔さん。
『セオドア様、私たちも呼ぶのですか...』2人は困った顔をした。
僕はそう呼んでくださいと言う、キラキラさんと名前がある方がいいよ。うんうん。

デビルロード、セーブポイントにて―
『バロンまでもう少しだ、ここで休んでいくぞ』キラキラさんが言うと、
黒魔/白魔『そうですね、キラキラさん...』黒魔さんと白魔さんが声を絞りだす。
『は...?あんたたちまで言うか!セオドア、変な名で呼ぶなと言っただろ!止めろー』
『じゃあ、一文字変えてキキララさんで。それならいいですよね』
『まったく、何なんだ...親はどんな教育をしているのだ...ブツブツ』

バロンの町で―
『城の門番に追い返されたから、中に入れないな』『たくあんさん、どうしますか?』
『昔の水路から入ろう、鍵を管理している者の所へ...ってそう呼ぶか!』

昔の水路内で―
『たまごさんは、カップラーメンの味は塩味派?しょうゆ派ですか?僕はしょうゆ派です』
『私はシーフード味派だ...ブツブツ』
黒魔/白魔『このやり取り、いつまでなんだろ...』

バロン城に入る前ー
黒魔/白魔『私達はこれで』短い間でしたが助かりました、ありがとうございました。
『レモンさんがお2人と別れるの、寂しいそうです』僕は黒魔さんと白魔さんに言う。
『それは私の事か!ブツブツ…』黒魔/白魔『では、さようなら…』

城に入った僕とレモンさん。僕は父さんと母さんと、祖父代りのシドを探しに。
どこにいるのか、いないな...レモンさんは何かあったか、項垂れてブツブツ一人言。
そして追われる身となった僕らは向かう、ミストの洞窟へ。
そこでもレモンさんは、バッタバッタとモンスターを倒す。強いな、強いよキンタロウさん!
『今度はキンタロウか...ブツブツ』バンド技クロスフラッシュでアングランダを倒したよ。

ミストの村~断崖-
ずいぶん高いなーキンタロウさんはというと、断崖絶壁を楽々と崖につかまり登っていく。
ピョーンピョーン、カエルさん。ピヨーンピヨーン、ウサギさん。
僕はそれを見て、小さい頃に歌った歌を思いだした。で考え事して落ちてしまった。
落ちながら思った、今度はピョンピョンさんと呼ぼう。『セオドア大丈夫か?』

断崖からカイポへー
カイポの宿屋に泊る僕とピョンピョンさん。夜遅くにゾンビ兵が、僕らの寝込みを襲ってきた!
2人でゾンビ達を倒す。念のためにアイテムを揃えておいてよかった~さあ寝ようっと。
『危なかったですね、ピョンすけさん』『おい(怒)』

ダムシアンに向かう地下水脈-
『武器が通用しない敵には無理せず、危なくなったら逃げるぞ』
『わかりました、コロッケカレーさん』『腹が減ったか?』
続・地下水脈ー
宝箱から強力なアイテム、武器、防具を一つも取り残さずゲット。
滝の奥にはモンスターオクトクラーケンが、僕らの行く手を邪魔する。
『あの足、ゲソ焼きにしたら何人分になりますかね。焼き鳥さん』
『今度は焼き鳥さんか』あーヤバイよ。ゲソ焼き焼き鳥と言ったら、お腹が空いたよ!
オクトでなくイカモンスターを倒した。

ダムシアン城でシドと再会、ギルバードさんにここまでの経緯を話し、
母さんがさらわれたと事情を聞き、皆で飛空挺に乗って向かうはバロン城。

母さん待ってて下さい、そっちに今向かってますよ!
こっちには強いニャムニャム……さんが一緒だから。
『セオドア、それは誰の事じゃ?』『そのニャム…さんって、あの人?』
シドとギルバードさんが飛空艇の端にいる、ビューティ-カーリーさんの方を向く。
ビューティーカーリーさんは2人の凍てつく視線を感じ、顔が真っ赤になる。
『みんなで私を見るなーーー』そして、バロン城に入っていく僕たち。その先には……


「黒衣の男が仲間になった!」チャチャラーーン。

ラリホ~私、ドワーフの王女ルカだよ。突如と現れた浅黒い肌の半裸のタイタン…じゃない、
黒いマントに履くはパンツ?スカート?な裸足の男。ねえ、その服は寒くない?
その彼と私達(私、リディア、エッジさん)は一緒に行動することになったの。
まずバロン城へ行ってみると、城は封印されて中に入れない。
これを解く方法を探しに、飛空艇で世界中をめぐることに。

ミストではー
バロン城の扉を解く方法は、召喚獣の力が必要と解った私達。
半裸の男を見た村人達、「新手の魔物だー!」と大騒ぎ。
リディアが『違うわ!この人は私達の味方よ』と皆に言って騒ぎは沈静化。
信頼するリディアの話に安心したのね、エッジさん『さすが俺のリディア』とほくそ笑み。

3人で話し合った。目立つ対格の半裸さんは、この先呼び名がないと怪しまれると。
私とリディアは、かつて半裸さんが呼ばれた名をアレンジして、「ゴウさん」と呼ぶ事にした。
エッジさんはダメだ、あいつには可愛い過ぎる。それならば色黒いから「ゴキブ…」と
言いかけたところで、リディアを怒らせケンカに。それを見てエブラーナ忍者四人衆達が、
『お館様に太刀打ちできるのは、リディア殿と家老様だけだ』『あんなお館様は初めて見た』
と驚いていた。いつもの事だから私は気にしない~次は何処に行こうかな。

カイポでー
ファブールのヤンさんとアーシュラが民家に運ばれたと聞き、私達はその家に向かう。
ヤンさんを慕うシルフがたくさんいる中、民家のベットに臥床する親子を見つけた。
話しかけても起きないから、何か方法を探しにファブールに向かう。
ここでもゴウさんは怖がられたけど、エッジさんの言った「宇宙からの助っ人マッスルマン」
に皆、安心したのよ…あれでねぇ。はははは……(失笑)

ファブールでー
ヤンさんの奥さんシーラさんから、親子を起こす「愛のフライパン」「愛の玉じゃくし」
をゲット。これもとゴウさんに「腹巻き」を渡された、その服だと冷えるよ!と。
あんた名前は?と聞かれたから、エッジさん「流浪の剣豪メガクロベエ」と言った。
そうかい、身体に気をつけなとシーラさん怪しまず。まあ、いいかな…

ダムシアンでー
カイポで起こしたヤンさんとアーシュラを加え、シルフを取り戻し向かうはダムシアン城。
城内ではアントリオンが出現。私達の進む行く先を妨害する。戦わなければ反撃しないと聞いたけど、
ゴウさんを見たアントリオンは何もせず、そそくさと私達を避ける。なんで??
エッジさん「モンスターハンターキングコング」がついているから、怖くて逃げたんだと言う。
しばらく後に解ったのが、ゴウさんの「いあつ」によるものだった。
ここでギルバードさんの秘書ハルさんが加わった。ハルさんから半裸のゴウさんにアイテムを
冷えますよと渡された。「ポカポカシャツ」をゲットした。皆、気になるのね…

ここからはダイジェストで送るね。トロイアの「磁力の洞窟」奥のクリスタルルームで、
以前から気になるパロムと、なんで一緒に女がいるの!その子どこの誰なのよ!
シヴァを取り戻し、パロムと一緒にいた女の子レオノーラを加えた。
ミシディアでは、ラムウを取り戻しポロムを加えた。トロイアとミシディアの人は、
他と同じ半裸ゴウさんに驚いた。けどエッジさんの「精霊大王ドラゴリラ」の言葉で…問題無し。

エブラーナ城、エブラーナの洞窟でー
ゴウさんエブラーナの人達に、そこの方…たいそうな剣の腕前があるとお見受け致す。
お名前を教えていただきたい!自国民の質問に王様エッジさん、何か考えて言った。
『あんたを今から、こう呼ぶゴニャニャ………と。カッコいいだろう?どうだ!』
悪戯エッジさん、両目に皺を作りニヤニヤ。『俺ってセンスあるな!感謝しろよ。俺のお・か・げ』
エッジさんの言うゴウさんの呼び名が、………は?何それ??ダサいわ。
『いいかリディアとルカ、お前ら四人も、こいつを俺が呼ぶ同じ名で言えよー』
ドヤ顔の王様は何してるの?四人衆は眉間に深い皺寄せをして、何も言わず黙っている。

呆れた顔のリディアは『こんな状況でゴウさんをそう呼ぶの、エッジだけ。私達はゴウさん呼びがいい』四人衆もリディアに共感して頷く。リディアよくぞ言ってくれたわ!私も呼ぶの嫌。
ゲッコウさん達も『お館様、我々もゴウさん殿が呼びやすいです』反対派に。
おもしろくなさそうに頬を膨らませたエッジさん『うるせえ、黙って同じ事を呼べーーー』
そこに『爺やさんに、嫌がる事を強制する王様で困りますと言うよ』とリディアは言った。
『ちよっ、ちよっ待てよ』お館様動揺。爺やさんの名前は絶大な効果ね!
そしてエッジさん、おかしな名を言わなくなった。爺やさんに絞られたね。

世界を回り仲間達を集め、バロン城内に潜入した私とリディア、エッジさんとゴウさん。
『あっ、お前は…!』ある一人の男はゴウさんに驚いて『お前が何故ここにいる?セシル大丈夫か?』
ゴウさんは頭に白いターバンを巻いた男に話す。王の間で無言で対峙する、
謎の怪しい二人の男たち。両者睨み合い一歩も引かず。あなた達、こんな状況で何してるの…

『お前…ずいぶんと可笑しな名で呼ばれていたのだな』黒衣の男が謎の男に言うと、
『貴様の方こそ、呼ばれた名が変わってばかりだったのだろう?』謎の男も言い返す。
『クックックックッ……子供にあだ名を付けられたとは滑稽だ』
『何を笑う。そう言う貴様も変わらんぞ!女とバカ忍者に仮の名とはいえ付けられて』
『やはり、そっちが変だ!謎の戦士ゴールデンキンチャンだと?ハハハハ』
『ふん、お前の方だ!何が宇宙からの救世主デッカイドウ=ゴウヒロミだ』
そっちだ、おまえだ、やるかコラ、あーなにい?やんややんや、ギャンギャン…

いつ終わるとも知れない、いい年した男たちの口喧嘩。それはセシルさんが復活するまで続く…

セオドア:おふたりとも楽しそうですね!
エッジ:おいおい、あれのどこが楽しそうだーー!!
リディア:エッジも人の事は言えないでしょう。
ルカ:男って、幾つになっても子供よね~

お話これでおしまい。チャンチャン♪♪






 


trkeko at 14:44|PermalinkComments(0)